エレポット電気炉

ELEPOT

エレポット電気炉の用途と特徴

エレポット電気炉の用途

  1. 1 鋼材の焼入れ・焼戻し・焼なまし
  2. 2 金属の溶解・焼結
  3. 3 焼きばめ、加工の為の加熱
  4. 4 固溶化熱処理、応力除去処理、時効熱処理
  5. 5 その他、各種熱処理

    1150℃までの幅広い温度に対応(1℃単位での設定が可能)

エレポット電気炉

エレポット電気炉の特徴

  1. 1 低価格を実現

    型成型による量産化で、業界屈指の低価格を実現しました。

  2. 2 驚く軽さで場所を選ばない電気炉

    保温断熱材に一体成型のセラミックファイバーを採用し、外壁との間に空気層を設けるなど、移動や持ち運びが出来るように軽量化技術を盛り込んでいます。
    小型化・軽量化について、詳しくはこちらをご覧ください。

  3. 3 省エネ設計の電気炉

    従来の1/3の電力で昇温。電力1.8kWで1150℃まで到達。※SH型の場合

  4. 4 形へのこだわり

    四隅のない円筒状なので、ワークへの加熱がムラなく行えます。
    また、上蓋式なのでワークの出し入れが行いやすく、作業効率を考えた設計になっています。

  5. 5 使いやすいシンプル操作

    設定温度とタイマーをセットするだけの簡易操作です。
    温度調節器にはタイマーが内蔵され、保持時間後にブザー警報します。
    また、3レベルのP.I.D.制御により低温から高温まで安定した精度の高い温度制御が可能です。

  6. 6 過昇温防止機能を標準装備

    万一、過昇温度まで上昇してしまった場合、自動的にブレーカーを落とし炉体の電源を遮断する機能です。

窒素雰囲気仕様

窒素ガスを注入するための配管および流量計を本体に備えます。
高温の熱処理を行うと、酸化・脱炭が起きやすく、硬度不足等の原因にも繋がります。
少しでも軽減できるよう窒素ガスを炉内に充填し
酸素濃度を下げることで、酸化・脱炭を軽減させ、
後工程における作業効率の向上も見込めます。

窒素雰囲気仕様

エレポット電気炉の実演動画

エレポット電気炉の標準仕様

型式 小型 大型 超高温
SL型 *3 SH型 LH型 LU型
最高温度 1050℃ 1150℃ 1150℃ 1400℃
電力 100V 1.3kW 単相200V 1.8kW 三相200V 4kW 単相200V 4.5kVA
外径寸法 (mm) *1 ø355×540 ø620×700 500×500×820
炉内寸法 (mm) ø200×300 (275)*2 ø400×400 (370)*2 ø200×320 (310)*2
耐荷重(底補強型) 5kg以下(不可) 10kg以下
(30kg/50kg以下)
5kg以下(不可)
本体重量 15kg 40kg(キャスター付) 66kg

*1 制御盤除く *2 炉内有効寸法 *3 プラグ付
★SH、LH、LU型にはプラグは付属しておりません。お客様のご使用場所に合う形状のプラグをご準備下さい。

●温度保持終了ブザーを止めた後は、そのまま設定温度を保持します。
●1100℃以上(高速度工具鋼(ハイス鋼)の焼入れや焼結処理など)が必要な方は、別途ご相談下さい。
●電圧変更やプログラム温度調節器などお気軽にご相談下さい。

以下の部品が付属しています。(標準付属品)
・炉床板×1 ・感熱棒×1 ・蓋置台×1 ・補修用セメント×1 ・ライナーピース×4(小型)/×8(大型)

超高温電気炉「エレポットLU型」について

超高温電気炉「エレポットLU型」

エレポットLU型は、最高温度1400℃まで使用できる高温タイプの電気炉です。
ヒーターには、SiC(炭化ケイ素)発熱体 (※1)を使用し、幅広い温度帯で安定して使用できます。
温度調節器には、従来のエレポット電気炉と同じ機器を使用し、希望温度とタイマーをセットするだけの簡単操作でご使用できます。

※1 SiC(炭化ケイ素)発熱体とは
SiC(炭化ケイ素)発熱体は、常温から800~900℃までは電気抵抗が徐々に減少 しますが、それ以上の温度では逆に増加していきます。よって、温度を一定に保つには電流を自動調整できる特殊サイリスタ(SCR)を使用します。それによって、自動で安定した温度コントロールができるようになっています。

注意事項

ヒーターの炭化ケイ素は、水蒸気が存在すると酸化が急速に進む為、寿命が短くなります。同じく、アルカリ性溶液や塩素、硫化物ガス等を使用される場合も浸食が生じて寿命が短くなりますのでご注意下さい。このような特殊条件でご使用される場合には、各種コーティング付きのヒーターへ変更できますのでご相談下さい。

ヒーター寿命

長時間使用すると徐々に酸化が進み、二酸化ケイ素(シリカ)が生じて電気抵抗が増加します。使用時の電気抵抗が初期の3倍になった時点を発熱体の寿命として交換することを推奨しています。
寿命が近くなるとヒーターが弱くなり、クラックが入ってスパークを起こしやすくなりますのでご注意下さい。
電気炉の寿命を縮める原因にもなります。

エレポット電気炉の小型・軽量化の秘密

エレポット電気炉は小さくて軽い

エレポット電気炉の特徴の1つに「小さくて軽い」事が挙げられます。
重量は、小型タイプで約15kg、大型タイプで約40kg(キャスター付き)という軽さです。
その為、簡単に移動や持ち運びが出来る電気炉なので、設置や作業場の移動に手間がかかりません。

ポイントは「空気層」

その小型・軽量化の秘密には「空気層」が大きいポイントとなっています。
保温材が薄いと炉の外壁は熱くなり危険な為、通常は保温材を多く使うので重量が増えてしまいます。
しかし、エレポット電気炉はその外壁の外側に空気層を挟んで更に外壁を取り付けています。
そうする事で、保温材が少なくても1番外側の壁は安全な温度にする事ができます。

空気の熱伝導率は?

熱伝導率(※1) を見てみると、
鉄 = 84 (W/mk)
セラミックボード= 0.3 (W/mk)
空気 = 0.024 (W/mk) 
よって、空気はほとんど熱を伝えない事が分かります。
この性質を利用して、エレポット電気炉は小型・軽量化を実現しています。
その他にも、保温材の蓄熱や放熱などの細かい設計や耐熱試験を繰り返し、プロでも満足できる仕様になっています。
※1 熱伝導率とは、熱の伝わる早さ、伝わりやすさを表します。
厚さ1mの板の両端に1℃の温度差がある時に、どれくらい熱を伝えるかを表した数値で、値が小さいほど断熱性能が高いという事になります。

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